6月17日(水)にきらめき介護塾 代表取締役 渡辺哲弘先生をお招きし、認知症ケア研修を開催いたしました♪これまでオンラインで開催していた本研修ですが、今回は初めて「対面」での開催となりました!!
研修の冒頭では、パルシステム連合会総合福祉事業推進室の沖倉室長より、認知症基本法第12条に関する説明がありました。 認知症の人が尊厳と希望を持ってくらせる「共生社会」の実現に向けて、「1.本人の意思を尊重した適切なサービス」「2.研修を通じた従業者の理解深化」「3.家族等への支援」「4.地域との連携」「5.社会参加の促進」の5つの支援を展開していくことが、私たち専門職の責務であると改めて胸に刻みました!

続いて、渡辺先生による講演です。
渡辺先生は、日本・ハワイ・中国などの介護事業所や病院での専門職向け研修会、地域住民向け講演会など、年間で250~300回ほど精力的に講演活動に取り組まれています。
今回のテーマは、「認知症ケア研修 ~基本ケアの振り返りと対応力向上を目指して~(応用編)」です!
◆なぜ「寄り添う」のか?
私たちが寄り添う最大の目的は、認知症の“人”に「安心(心が安らぐ)」してもらうためです。
アルツハイマー型認知症の進行を遅らせるには、私たちが「適切な関わり」を通じて、進行を早める大きな原因となる「焦り」や「不安」といったストレスを減らすことが非常に重要であることを学びました!

◆「問題行動(BPSD)」の捉え方を変える
認知症になると、何もわからなくなるのではなく「わかりにくくなる」だけ。ご本人は目の前の環境に適応しようと一生懸命考え、自分なりに正しいと思うことをしているのです。 オーストラリアで若年性アルツハイマー病と診断されたクリスティン・ブライデン氏の「介護者にとっての問題行動は、認知症高齢者にとっては『適応行動』である」「私たちは環境に適応しようとしている。その環境はまわり(認知症ではない皆さん)が作り出したもの」という言葉が紹介され、深く考えさせられました。行動・心理症状(BPSD)は、環境や介護者によって作られた障がいでもあるのです。

◆明日からできる!「環境を整える」専門的なケア
上手くできなくなったからすぐに「介助」するのではなく、困らないように「自分でできるように環境を整える」こと。この実践こそが【介護の専門性】です。 例えば、お湯と水の蛇口がわからなくなった方に、ただ手伝うのではなく「湯」「水」と目印をつける工夫が紹介されました。また、認知症の方は聞いた言葉を記憶に留めることが困難な場合があるため、言葉だけでゆっくり丁寧に伝えるだけでなく、メモや実物を使って「目に見える形」でコミュニケーションをとることの大切さも学びました。 よく相談に挙がる「帰りたい(帰宅願望)」についても、認知症特有の症状ではなく、「今ここですることがない」という誰にでも起こり得る自然な感情から生まれるものです。ご利用者が“この場所にいたい!”と思える工夫や声かけをしていくことが求められます。

◆観察力と想像力を磨く!グループワーク「認知症の人の思いを汲み取ろう」
研修の途中では、「認知症の人の思いを汲み取ろう」をテーマにしたグループワークを実施しました! 「目の前に食事があるのに、食べ始めないご利用者」を想定し、その理由を各グループでなんと50個も挙げるというワークに挑戦!! 「これが食べ物だと認識できていない(失認)」「どうやって食べるのかわからない(失行)」「体調が悪い」「不安を感じている」など、グループメンバーで様々な可能性を出し合いました。ご利用者の心身の状況に応じた適切なケアを行うためには、多角的な視点で考える「観察力」と「想像力」が不可欠であり、気づいたことをチームで共有することの大切さを改めて実感する時間となりました♪


以下、アンケート結果の内容を抜粋してご報告します♪
・専門職として関わる認知症ケアの対応方法について理解を深めることができ、日常の業務の中でも生かしていきたいと思います。
・ご利用者の顔色や表情をみて、状況を合わせて寄り添っていくことの大切さ。「今、この瞬間を生きている」ことを認識し、何ができるかを考えていきたいと学びました。
・安心してもらうことの大切さ、心に寄り添うことを伝えていきたい。今回の研修の内容を使って、ご家族にも説明していきたいと思います。
・渡辺先生の講義はいつも引き込まれ、いつも何かしら実践していきたいと思うことを教えて頂いています。今後もいろいろな講義を受けたいです。
※もちろん、今回の研修も満足度は100%でした!!
私たち専門職は学んだことを実践することはもちろんのこと、その知識や技術を「伝えられるようになる」ことも求められます。 今回学んだ基本ケアや対応力を、ご利用者、ご家族、そして身近な地域に伝え、認知症になっても希望を持ってくらせる「共生社会」の実現に寄与していきたいと思います!!
渡辺先生、貴重なご講演ありがとうございました!!
~自立支援介護の実践にあたり、あなたの力が必要です!!~
パルシステムグループでは、一緒に働く仲間を募集しております!!
さまざまな研修を企画し、スキルアップできる機会を提供しております♪
下記の採用ページをご覧いただき、自立支援介護の実践にお力をお貸しください♪
※パルシステム東京: 介護支援専門員 / 訪問介護スタッフ / グループホーム / デイサービス
※パルシステム神奈川:介護支援専門員/訪問介護スタッフ
※パルシステム千葉: サービス付き高齢者向け住宅スタッフ / デイサービススタッフ
江田和彦(パルシステム生活協同組合連合会 運営本部 総合福祉事業推進室)
大学で高齢者福祉を専攻し、特別養護老人ホームで介護職員、生活相談員、介護支援専門員として勤務後、パルシステム連合会に入協しました!
事業支援や研修の企画・運営、生協10の基本ケアトレーナーとして日々奮闘しております♪

