10月14日(水)に、NPO法人「口から食べる幸せを守る会」の小山珠美理事長をお招きし、初めての「集合研修(対面形式)」として食事サポーター講座を開催いたしました。
小山理事長は、JA神奈川県厚生連 伊勢原協同病院に勤務し、看護師として自ら食事支援に取り組んでいらっしゃいます。それと同時に、「口から食べる」ことの喜びや、食べる力を取り戻すための「食事介助」の技術を伝えるため、全国各地で熱心に講演活動を行っています。
「口から食べる幸せを守る会」の全国大会をはじめ、各地でセミナーを開催されており、2016年5月にはNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀―あきらめない―」にも出演された、食事介助分野の第一人者です。
私たちが掲げる「生協10の基本ケア」では、「最期まで口から食べることをあきらめない支援」を目指しており、小山理事長が持つ理念や取り組みに深く共感しております。
そうした思いから、2020年より継続してご協力をいただいております。
■ 専門職に求められる食支援の役割と実践知識!
冒頭の講義では、要介護高齢者の増加や介護人材不足という厳しい環境下で、専門職に求められる食支援の役割について学びました。「口から食べることをあきらめない」ために必要な知識と技術が求められることに加え、NPO法人「口から食べる幸せを守る会」が刊行したテキスト『おいしく食べ続けたい!-KTBCとお手軽介護-』の内容をふまえ、嚥下メカニズムや呼吸路と嚥下路、食事摂取するうえで適切な姿勢、摂食嚥下機能低下の状態や症状、対応について動画を交えながら学びました。


■ 実践的に学ぶ~嚥下メカニズムと介助法の違い~
実技演習では、食物の形態や物性による嚥下メカニズムの違い、そして介助方法の違いについて学びました。
まず、食物の物性の違いを体感し、摂食が困難な場面を再現することで、嚥下機能が低下した方が感じる負担を実際に体験しました。また、不良姿勢と適切な姿勢それぞれで摂食を行い、姿勢が嚥下や食事摂取に与える影響の違いを確認しました。
さらに、スプーンの形状や操作方法の違いによる動作負担の違いを体感するとともに、不適切な介助と適切な介助を比較しながら、介助位置・介助方向・スプーン操作・声のかけ方・視覚情報の与え方など、介助における具体的なポイントについて実践的に学びました。


■ 災害時を想定した口腔ケアと食事介助の演習
災害時を想定した口腔ケアと食事介助についても学びました。レジャーシートにて床に座るスペースを設けることで、避難所など通常とは異なる環境下での食事介助を体験できるよう工夫しました。
限られた環境や設備の中でも、口腔ケアや食事介助を適切に行うための工夫や注意点について、実践を通して理解を深めました。
また、演習の一環として「パンプリン」の作成も行い、災害時に活用できる食事形態についても学びました。


KTバランスチャート®(KTBC)を活用した食支援の学び
最後に、「KTバランスチャート®(KTBC)」を活用した包括的な食支援スキルや、インクルーシブな考え方などについて学びました。
また、実際にWEB版のKTバランスチャートをスマートフォンで作成し、実践的な理解を深めました。

以下、アンケート結果の内容を抜粋してご報告します♪
・実践的な介助方法について理解が深まり、自身の普段の関わりを見直すきっかけとなった
・誤嚥性肺炎のメカニズムやむせた際の正しい対応方法について学ぶことができた
・最期まで口から食べることの大切さと、一人ひとりに向き合った適切な介助の必要性を改めて認識した
・目線や声かけ、KTバランスチャートの活用などを、明日からのケアに取り入れたい
・学んだ内容をスタッフ間で共有し、今後の研修報告や話し合いに活かしたい
など、前向きな声が多く聞かれました。
今回は初めての集合開催となりましたが、直接のご指導や実技体験を通じて、参加者全員から「非常に満足・満足」との回答をいただくことができました。
私たち職員一人ひとりが、本日学んだことを事業所内で共有し、最期まで口から食べる幸せを守る介助を実践していきたいと思います!!
小山理事長、貴重なご講演をありがとうございました!!
~パルシステムは食事介助にも力を入れてます!!~
パルシステムグループでは、一緒に働く仲間を大募集しております!!
食事介助を含め、さまざま研修を企画しております!!他組織との交流する機会もありますよ~♪
下記の採用ページをご覧いただき、目の前の大切なご利用者のできることにこだわるケアを提供しましょう!
※パルシステム東京: 介護支援専門員 / 訪問介護スタッフ / グループホーム / デイサービス
※パルシステム神奈川:介護支援専門員/訪問介護スタッフ
※パルシステム千葉: サービス付き高齢者向け住宅スタッフ / デイサービススタッフ
江田和彦(パルシステム生活協同組合連合会 運営本部 総合福祉事業推進室)
大学で高齢者福祉を専攻し、特別養護老人ホームで介護職員、生活相談員、介護支援専門員として勤務後、パルシステム連合会に入協しました!
事業支援や研修の企画・運営、生協10の基本ケアトレーナーとして日々奮闘しております♪

