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【開催報告】訪問介護の「要」を担う!サービス提供責任者向け研修会を開催♪

9月19日(木)に株式会社グット・シェパード  馬袋秀男代表取締役をお招きし、オンラインにてサービス提供責任者向けスキルアップ研修を開催いたしました♪

馬袋先生は、株式会社ダスキンでのホームヘルスケア事業牽引を経て、医療法人財団河北総合病院にて在宅ケアと医療介護地域連携を担当されました。その後、大手介護事業者(旧ジャパンケアサービス、現SOMPOケア株式会社へ統合)では代表取締役社長(CEO)として経営・組織・事業の再建に尽力。厚生労働省の社会保障審議会 介護給付費分科会委員や介護保険部会委員なども歴任される、日本の介護政策の中核でご活躍されています!

今回のテーマは「サービス提供責任者に求められる役割と人材の有効的な配置を含めた業務効率の高め方」です。
本研修では、サ責の多岐にわたる役割を再確認し、業務負担を軽減しながら、いかにケアの質と事業所の生産性を向上させるかについて、具体的な手法と心構えを学びました。

※サ責の役割と業務実態を再確認

サ責には主に、サービスの品質管理ヘルパーの労務管理ヘルパーの育成指導、そして多職種協働という4つの主要な役割が求められています
研修では、サ責が重要と考える職業能力についてアンケート結果を共有し、ヘルパーの悩みや提案に耳を傾ける力(95.1%)、緊急時に適切な対応を判断する力(94.5%)、トラブルが起きても気持ちを切り替える精神的なタフさ(93.3%)が高い割合で求められていることが明らかになりました

一方で、多くのサ責が利用者への直接的なケアの提供・ヘルパー業務(代行訪問等含む)の時間を減らし、アセスメントや訪問介護計画の作成ヘルパーの育成・指導に時間を増やしたいという理想と現実のギャップがあることも確認されました

※「伸びるサ責」になるための5つのカギと具体的な視点

研修の核として、サ責業務をレベルアップさせる「5つのカギと15の視点について深く掘り下げました

KEY 1:ヘルパーとの信頼関係づくり

信頼関係は、シフト調整の負担軽減や、アセスメント・モニタリングの質向上、そしてヘルパー人材の定着といった業務全般のレベルアップにつながる土台です
ポイントは、日々のこまめな声掛け」や「要所でほめる、適切に評価する」といった基本的なコミュニケーションの継続です

KEY 2:ケアの質を高める仕組み

ケアの質を高めるためには、アセスメントの視点の標準化が重要です。統一のアセスメントシートを作成・活用したり、サービス開始後の早い段階でヘルパーを交えたカンファレンスを実施したりすることで、多様な視点からアセスメント内容を見直します 。また、カンファレンスや定期的なスキルチェックは、ヘルパーの能力向上にも直結します

KEY 3:業務効率を高める仕組み

サ責の業務負担軽減は喫緊の課題です。
・サ責の稼働時間の設定: サ責がヘルパーとしてケア稼働する時間について、サ責が担当する利用者件数からマネジメント業務総時間を想定し、ケア稼働の時間へ対応していくことを確認しました。

・書類作成の負担軽減: 書類は「溜め込む」と手間が増大するため、その日のうちに処理すること。また、事務専従職やサ責補助職の配置、あるいは常勤ヘルパーとの役割分担を進め、サ責業務の定期的な棚卸しを行うことが有効です

・「重要で急がない仕事」への向き合い方: 日々発生する「重要で急ぐ仕事」の多くは、放置していた「重要で急がない仕事」が緊急化したものです 。リーダーの仕事として、この「重要で急がない仕事」に対し、計画的に対応することの重要性を学びました。

 

※訪問介護の適切な運営を目指して

研修の後半のグループワークでは、参加者それぞれが自身の事業所における「ヘルパーの稼働率を高める」「サ責のマネジメント時間を捻出する」ための具体的な行動目標を検討しました 。
ケアマネジャーとの連携においては、可及的速やかに連絡することや、自立へ向けた支援という同じ目標を共有し、チームの一員として介護の専門性を発揮し成果を出す姿勢が求められていることを再確認しました

以下、アンケート結果の内容を抜粋してご報告します♪
重要で急がない仕事をしっかりとルーティン化して、日々行うようにしていきたいです。そのためには、事務的な仕事に集中できる時間の確保に取り組むようにしていきます。
地域のヘルパーを共有しているという理解を契約時に説明するという点が非常に参考になりました。
・特に「ケアの質を高める仕組み」のところで、他のサ責をお手本とすることや、一人ではなく複数サ責で一人の利用者を担当するなど可能な限り実践し、常に新しい目を持ってケアの質向上のために実践したいと思いました。
・日々の業務に追われる毎日でしたが、他事業所のサ責とも話をしたり、馬袋先生に教えていただいたことで、より仕事を進めやすくする方法が分かったので、明日からの仕事にさっそく活かしたいと思います。

本研修で得た知見を活かし、サ責が訪問介護の「要」として機能し続けられるよう、事業所全体で業務プロセスの見直しと改善を継続するとともに、ヘルパー、ご利用者、そして事業所全体にとってより良いサービス提供体制を構築してまいります!

馬袋先生、貴重なご講演ありがとうございました!!

~自立支援介護を目指しませんか??~

パルシステムグループでは、一緒に働く仲間を大募集しております!!

今回のスキルアップ研修を含め、さまざま内容を企画しております!!他組織との交流する機会もありますよ~♪
下記の採用ページをご覧いただき、目の前の大切なご利用者のできることにこだわるケアを提供しましょう!

※パルシステム東京: 介護支援専門員 / 訪問介護スタッフ / グループホーム / デイサービス

※パルシステム神奈川:介護支援専門員/訪問介護スタッフ

※パルシステム千葉: サービス付き高齢者向け住宅スタッフデイサービススタッフ


江田和彦(パルシステム生活協同組合連合会 運営本部 総合福祉事業推進室)
大学で高齢者福祉を専攻し、特別養護老人ホームで介護職員、生活相談員、介護支援専門員として勤務後、パルシステム連合会に入協しました!
事業支援や研修の企画・運営、生協10の基本ケアトレーナーとして日々奮闘しております♪

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