10月23日(木)生協10の基本ケア 排泄・入浴介助研修を開催いたしました\(^o^)/
この研修では、ただ単に介助するのではなく、ご利用者自身の能力を最大限に活かし、尊厳あるくらしを支えるための技術と視点を習得することを目的としています!
まずは、トイレ介助です!
ポイントは、立ち上がり動作における「手をつく動作の重要性」と「後方からの移乗介助」、そして「排泄中のプライバシー保護」です。
【立ち上がり動作の原則:なぜ「手をつく」ことを促すのか】
不安定で危険な「引っ張り立ち」を避け、自然な立ち上がり動作を促すことが重要です。
手すりはとても便利ですが、手の力で引っ張る立ち上がりは、下肢の筋肉を十分に使えていない可能性があります。
ファンレストテーブルに「手をつく」ことを促し、前かがみの姿勢を引き出します!

【後方からの移乗介助にこだわる理由】
前方介助は、利用者の自然な立ち上がり動作を妨げ、重心バランスを崩して不安定さが増すとともに、利用者が介助者に依存することで下肢筋力の活用や自立支援の機会を奪ってしまうため推奨されませんので、介助者は後方から移乗動作を介助します!

【排泄中のプライバシー保護】
排泄を支援するにあたり、羞恥心への配慮が不可欠です。安全を十分に確保したうえで、その場から離れて対応します!

次は、入浴介助です!
入浴動作は、①立位、②移乗、③座位保持、④またぎ、⑤回転などで構成されております。「入浴ができない」と評価するのではなく、「一連の入浴行為のどこができないのか」を把握することが大切です。
「入浴ができない」 ⇒入浴できるための方法(代替サービス)を考えるのではなく、「お風呂が跨げない」⇒跨げるようになるためにはどうすべきかを考える視点が重要となります!
ご利用者の体の動きを理解したうえで、職員がどのように動き、入浴介助を実践すれば良いか手順を確認しました!


参加職員からは、「介護の手順だけではなく、もっと根底の介助動作の根拠を学べ、どの場面においても共通した心掛けを持って支援したい。」「ご利用者・介助者双方の重心の位置であったり、支える、観るべき箇所等を理解できた。」「トイレ、入浴の場面以外でも、自宅での動作を観察し、声かけをしていきたい。」といった声が寄せられました。
今後も、職員一同、この研修で得た「自立支援の視点」を日々のケアに活かし、ご利用者がその人らしく、いきいきと生活できるよう、質の高い介護サービスの提供に努めてまいります!
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江田和彦(パルシステム生活協同組合連合会 運営本部 総合福祉事業推進室)
大学で高齢者福祉を専攻し、特別養護老人ホームで介護職員、生活相談員、介護支援専門員として勤務後、パルシステム連合会に入協しました!
事業支援や研修の企画・運営、生協10の基本ケアトレーナーとして日々奮闘しております♪

