9月12日(金)にNPO法人口から食べる幸せを守る会 小山珠美理事長をお招きし、オンラインにて食事サポーター講座を開催いたしました♪
小山理事長は、JA神奈川県厚生連 伊勢原協同病院に勤務され、看護師として自ら食事支援にあたられております。そのかたわら、「口から食べる」ことの幸せや食べる力を取り戻すための「食事介助」技術を全国で精力的にご講演されていらっしゃいます。
「口から食べる幸せを守る会」の全国大会をはじめ、全国各地でセミナーを開催。
2016年5月にはNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀―あきらめない―」にもご出演された、食事介助の第一人者です。
私たちの「生協10の基本ケア」では、「最期まで口から食べることをあきらめない支援」を目指しており、小山理事長の理念と活動に強く共感しています。
そのため、2020年から継続してご講演をいただいております!!
冒頭の講義では、「NPO法人 口から食べる幸せを守る会」にて刊行されたテキスト『おいしく食べ続けたい!-KTBCとお手軽介護-』を用いて、「口から食べることで知っておきたい知識」「安全においしく食べ続けるための食べ方と食事介助」「KTバランスチャート®(KTBC)」を活用した包括的な食支援スキルとインクルーシブな考え方等についてこれまでのご経験をふまえてご講演をいただきました!

KTバランスチャート®は、食べる支援に必要な13項目を1~5点で評価し、レーダーチャート上に描くことで介入ポイントや効果を可視化できるツールです。
特別な器具は不要で、専門家でなくてもアセスメントが可能であり、その信頼性・妥当性は米国老年医学会雑誌にも評価されています。

講義後のハンズオンでは、「食べることと脳機能との関係」「呼吸と嚥下のメカニズム」「姿勢や動作をふまえた食べる行為のメカニズム」「物性による摂食嚥下の特徴と違い」について、カレースプーンやティースプーン、KTスプーンを使用しながら体験しました♪

2つ目のハンズオンは、介助者役と利用者役に分かれて適切な介助と不適切な介助を実践です!

・認知機能を良好にするため、食事をしっかり見せてすくう等、視覚情報を確実に提供する。
・斜め下正面から口に入るように、介助者はすくう動作を見せる。
・両肘をテーブルの上にのせる安定した姿勢。
・食器、食べ物は本人が見えるように正面に配置する等
安全に集中して食べるための食事介助のポイントを学びました!
改めて、最期まで口から食べる幸せを守るにはご利用者のアセスメントに加えて、介助者の知識や技術が必要であることを再認識しました!
以下、アンケート結果の内容を抜粋してご報告します♪
・経口摂取を実施する為に介護職員として医療的な知識も学ぶことが重要だと理解しました。
・なぜと疑問に思い、口から食べる可能な方法を考えるという姿勢を実践していきたいと思います。
・良かれと思い行っていた介助が、実際はご利用者にとって苦痛になり得ることを、身をもって理解できました。
・食事の時の姿勢、使用する道具の選定、なぜとろみを使用するのか理解して使用したいと思います。
・ご利用者お一人おひとりの状況を深く理解し、その上で安全に食事を摂っていただくことの重要性を改めて確認できました。
介護は私たち専門職のみが実践することではありません。ご利用者自身、ご家族を含めて実践することで住み慣れたご自宅でのくらしを続けることができます。
今回学んだことをご利用者、ご家族そして身近な地域で伝え、最期まで口から食べることができる地域づくりに寄与していきたいと思います!!
小山理事長、貴重なご講演ありがとうございました!!
~パルシステムは食事介助にも力を入れてます!!~
パルシステムグループでは、一緒に働く仲間を大募集しております!!
食事介助を含め、さまざま研修を企画しております!!他組織との交流する機会もありますよ~♪
下記の採用ページをご覧いただき、目の前の大切なご利用者のできることにこだわるケアを提供しましょう!
※パルシステム東京: 介護支援専門員 / 訪問介護スタッフ / グループホーム / デイサービス
※パルシステム神奈川:介護支援専門員/訪問介護スタッフ
※パルシステム千葉: サービス付き高齢者向け住宅スタッフ / デイサービススタッフ
江田和彦(パルシステム生活協同組合連合会 運営本部 総合福祉事業推進室)
大学で高齢者福祉を専攻し、特別養護老人ホームで介護職員、生活相談員、介護支援専門員として勤務後、パルシステム連合会に入協しました!
事業支援や研修の企画・運営、生協10の基本ケアトレーナーとして日々奮闘しております♪

